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「がん」について考える

 

東京は緊急事態宣言が明けましたが、大きな地震や寒暖差の激しい日々など、

なかなか外に出かける気の起きない日々が続いています。

私は気圧で体調が変わりやすいタイプなので、なかなかツライ毎日です。

今日は久しぶりに過ごしやすい気候なので、それだけで気分が上がりますね。(単純です…笑)

 

先日、がんと仕事の両立支援のワークショップに参加してきました。

以前、『会社の知恵袋』の記事にも書きましたが、病気を抱えながら働く人がとても多い日本。

高齢化や人口減少により労働力確保がますます重要になってくる中で、

治療をしながら働く人への支援は、避けては通れないものだと感じています。

 

ワークショップでは、乳がんの方と大腸がんの方の事例を元に、

当事者の方が何を思っているのかを追体験しながら、会社として何ができるかを考える形で進みました。

がんでどのような治療が必要になるのか、治療方針が決定するのはいつか、という医療的観点の説明も多く、

非常に参考になりました。

 

時短勤務や在宅勤務、時間単位年休などの制度をいくら手厚くしたとしても、

そもそも病気を言い出しやすい環境なのか?、人事評価はどうするの?、

乳がんや子宮がんなどは、男性の上司には言いにくいけどどうする?、

ご家族にがん患者がいるという方にも支援て必要じゃない?、など

細かな課題はたくさんあり、制度策定だけでは解決しないことを実感しました。

 

組織で働く以上、「かわいそう」という感情だけで接するのは危険。

同じ病気だったとしても個人によって症状も違うので個別対応が必要。

 

一筋縄ではいかない支援に、社労士としてできることは何だろうかと頭をフル回転させる時間でした。

 

 

さて、このワークショップとは別の機会に、産業医の先生とお話をする機会があったのですが、

これから数年で、がんの治療者、死亡者が増えるかもしれないそうです。

コロナ禍で病院へ行くのをやめる人が多く、昨年からがん検診に行かない人が多くなっているとのこと。

そのため、この2年程度で発見できるはずだった早期がんの発見がかなわなくなり、

がん治療をする人が増えると思う、というお話でした。

 

かくいう私も、今年度の自治体のがん検診券を取り寄せたはいいものの、

コロナがもう少し落ち着いたら…と受診を控えていたので、ハッとさせられました。

ワークショップの冒頭で、現在のがん患者の年齢別割合や部位別の罹患者数のデータを見たことも手伝って、

その後、急いでがん検診の予約を入れました。すぐに影響されてしまう(笑)

 

もしこの記事を読んでいる方で、今年度の健康診断やがん検診を躊躇っている方がいましたら、

私と同じく、是非このままの勢いで予約を入れてしまいませんか?

 

これからは風邪やインフルエンザの季節。

新型コロナウィルスの情報ばかりが私たちの周りに飛び交っていますが、

従来からある病気のこともしっかりと考えていきたいものですね。

 

(代表 内川)